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Image by Jeremy Ricketts

犬猫会vol.6.5『死と乙女』
 アフターノート

5.ラジカセと飯島さんとピスコサワーと

ちょぼっとずつ、いろんなご縁の話。

裏の立役者ラジカセ

今回公演の裏の立役者はなんといっても、チラシにも写っている「ラジカセ」です。

なんとも風情のあるこのラジカセは実は最新型でBlue toothも搭載された優れものなのですが、チラシを撮影する数日前に山猫が観に行ったとある劇団さんのとある芝居に使われていた、それをお借りさせて頂いたのです。あのラジカセ存在感あるな、いいな…と。

 

…………芝居に使われていた小道具が良かったので、それ借りれませんか?ってなんて横暴なんでしょうね!?

 

しかし、心優しい制作様が持ち主に繋げて下さり、心優しい持ち主が貸して下さったのです。頭が上がりません。

ちなみにとある劇団さんは「はちみつ」さんという団体で、昨年12月(個人的には懐かしの)カフェムリウイで上演していた『動物倉庫(作:大江健三郎)』を観に伺ったのでした。心優しい制作様は、今回制作協力に入って下さった大野創さんです。その大野さんに出会ったのは昨年9月、長野の犀の角で……これはまた別のご縁の話。

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飯島みどりさんの新訳『死と乙女』

翻訳家の飯島みどりさんに初めてお会いしたのは稽古開始直前の2月末。それまでは、文面でのやりとりのみでした。きっちりとした文面に、背筋が伸び、お会いする前はいったいどんな方なのだろうとやや恐怖の伴ったドキドキを携えて伺ったのでした。

が、その打合せで6時間。みっちりお話しを伺うことになります。

編集のご担当の方に進められた打合せの部屋は地下にあるようで「そこは拷問室のようだからこっちの方がいいわ」という飯島さんの一言でロビーの会談スペースにて。

翻訳について我々が事前に書き出した疑問点をひとつひとつ確かめさせて頂き、そのなかで「ウルトラC」(!)なご提案も飛び出し…

 

とても貴重な経験でした。そして飯島さんはとてもチャーミングな方でした。

この時間が、チリについて、『死と乙女』について、パウリナについての理解を深める時間にもなったことは間違いなく、更に飯島さんは稽古場へ数度、本番には毎日足を運んで下さったのでした。(会場では客席位置や、温度までご確認下さいました。)

 

新訳ながら文語体の岩波文庫『死と乙女』。口にするには苦戦するところもあったけれど、響きは心地よく、スペイン語に依拠した訳はよりこの本の本質に迫ったものなのではと勝手ながら思います。随分と英語訳と異なるところがあるように思うためですが、それぞれの良さがあるのでしょう。

頑なにお写真に写って下さらなかったので、飯島さんの身代わりのお花の写真です。

私たちがこの作品に出会えたのは飯島さんが新訳を出して下さった、おかげなのです。初舞台化という貴重な体験をさせて頂き、本当にありがとうございました。

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チリ料理屋のエドさん

 

ふいに都内唯一のチリ料理屋さんのマップのアドレスが、出演者の寿さんから送られてきました。

で、水野さんがプレ稽古の時に行ってみますか、と言ってみんなで行きました。

なんかコラボできたら楽しいよね、という話がふわっと出てきたので、後日ひとりでふらっと行きました。

「TOMOYOさーん!」

とエドさんが迎えて下さいました。

コラボしましょう。

 

後日また伺って、パウリナお得意のピスコサワーの作り方も教えてもらいました♪

 

公演の少し前に中野区でマラソン大会があったようで、そこでも露店を出されていたエドさん。それを中野RAFTのスタッフの方も召し上がられていたようで、本公演とのコラボについてお伝えしたら良い企画ですね!と。

縁は、繋がりますね。

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