
7.0と1のあいだ~振付のはなし
本格的な稽古初日を迎えたのが1月20日。その2か月前のこと。
久し振りに愛ちゃんさんこと宮河愛一郎さんへ会いに行くと、宮河さんは般若心境を片手にカフェのテラス席で珈琲を飲んでいました。「般若心境いいですよね、私はよくタイピングしてます。」という謎の会話を繰り広げつつ久しぶりに身体のワークをしてもらったのでした。まずは身体を目覚めさせるところから。
そんな会話を皮切りに、翌月は水野さんも一緒に会いに行き、『The Reed』の世界観や「葦」や「素」などキーワードを共有。年末は出演者も含め、ワークショップを開催して頂きました。わたしたちの身体で何ができるか、探求の始まりでした。
主人公のみのるが「この世」から「未世」へ行くとは?
葦矢が放たれ「素」たちが生まれるとは?
葦原が枯れ、再び芽吹くとは?
山猫の言葉から水野さんが立ち上げた舞台構成と場面転換の下絵をもとに宮河さんが様々にイメージのラフを身体化して下さり、様々に絵を描くように立体化していきました。WSで探った「0と1のあいだ」を大事にしながら。この探求、本公演に限らずまだまだ続けたい!
宮河さんの振付は、身体の隅々にまで空気が行き渡って、その人をちゃんと存在させるところが魅力的。それを役者たち自身が懐に落とし込めるように、言葉を尽くして下さるのも素敵です。例えば「オーディションに落ちまくった時の絶望」からの「大河ドラマとかの出演が決まった大喜び」のあなた、とかね。
この振付のシーンあります笑。きっと現場によって言語を選んで下さっているのでしょうけれど、私たちには分かりやすい振付でした笑。いったいどのシーンなのか!?配信でお確かめください!
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宮河さんは「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」に出演されます!
要チェック!
「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」
日時:2023/6/29~8/31
会場:帝国劇場